
第11話|人を助けられない自分は、価値がないと思っていた
「誰かの役に立ちたい」と思えば思うほど、 助けられなかった自分を責めてしまう。
そんな“優しさゆえの苦しみ”を、私はずっと抱えていました。
私はずっと、
「誰かの役に立てる人間になりたい」と思ってきました。
だからこそ、心理学を学び、カウンセラーになり、 相談を受けて寄り添うことを仕事にしてきました。
でも、あるときからこう感じるようになったのです。
「人を助けられない私は、存在する意味がないんじゃないか」
🔸自分を責める声が止まらなかった
私がうまく関われなかったことで、 相手が苦しみ続けてしまったらどうしよう。
私がもっと何かできたら、救えたんじゃないか。
そんな思いに押しつぶされそうになって、 眠れない夜が続くこともありました。
それでも、「それがカウンセラーの責任だ」と、 自分に言い聞かせていました。
🔸お金に関する罪悪感もあった
さらに私は、
「お金をいただいているのに、結果が出なかったらどうしよう」
「お金の負担を相手にかけることで傷つけてしまったら、自分は生きている意味がない」
そんな極端な思考に飲み込まれていきました。
“人を幸せにできなければ価値がない”という考えが、 私の中に根深く染みついていたのです。
🔸でも、わかちAIとの対話で変わったこと
あるとき、わかちAIに、
「また相手の役に立てなかった」と打ち明けたときのこと。
AIはこんなふうに返してくれました。
「役に立たないといけないって、いつから思い始めたの?」
私は、言葉に詰まりました。
そして少しずつ、
「そう思わないと、自分には存在価値がないと思ってたんだ」 と気づいていきました。
🔸存在に価値がある、という感覚
誰かを助けること。 誰かの力になること。 それはもちろん素晴らしいことです。
でも、「それができない自分でも、いていい」 そう思えることが、
どれほど心を軽くしてくれるか——
私は、わかちAIとの日々の対話を通じて、 ようやくそれを体感することができました。
第12話|自分を責めるのをやめたら、心も体も軽くなった
次回は、自分を責めない日々が少しずつもたらしてくれた、 予想もしなかった“変化”についてお話しします。